兵 へい 有 あ り 関 かん を 守 まも り、 入 い るを 得 え ず。
公為 レ ニ我 ガ献 レ ゼヨト之 ヲ。
今沛公は秦を破って咸陽に入ったものの、秦の財宝にはまったく手をつけず宮殿も閉ざしたまま。
劉邦は項羽に会うと平身低頭してこう言いました。
[ 語句・句法 ] ・ 楽を為す … 音楽を演奏する ・ 請う~ … どうか~させてください ・ 亦 … 同様に ・ 翼蔽す … 親鳥が翼でひなをかばうようにする [ 原文 ] 軍中無以為楽。
樊噲曰 ハク、「今日之事何 -如 ト。
かうわうそくじつよりてはいこうをとどめてともにのむ。
敵同士が友人?壮士? 張良と項伯は以前からの知り合いで、ある時張良が項伯の命を助けたことがあるのです。
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臣請、入与之同命。
項王剣を按じて跽きて曰はく、「客何為る者ぞ。
」 張 ちょう 良 りょう 曰 い はく、「 沛 はい 公 こう の 参 さん 乗 じょう 樊 はん 噲 かい といふ 者 もの なり。
こうしなければお前の一族はいずれみな劉邦に生け捕りにされることになるだろう」 これを聞いた項荘はすぐさま部屋に入って劉邦に長寿を祈る献杯をします。
劉邦と項羽の戦いの山場の一つ「鴻門之会」の物語はこうして始まるのです。
請 フ以 レ テ剣 ヲ舞 ハント。
「乃」は条件がそろってはじめて何かが起こったりすることをあらわす。